本「アルメニアの少女」 デーヴィッド・ケルディアン 越智道雄 訳
この本を読み終わりました。
少女は、トルコ国内に住むアルメニアの女の子で、1907年から1924年までの生活が書かれている。
「アルメニア人は、どうしてこんなにいつも議論好きで、結論を出すことができず、自分の好きな政党が2つずつあるか、僕は分かった気がするよ、一度も自分の政府というものを持ったことがないからなんだ、一度も考えを本当に試してみたことがないからなんだ」
アルメニア人の大人たちが、こういう風な会話をしていた場面が印象に残っています。
それから、やっぱり、スミルナをギリシャ人が放棄した後の、アルメニア人たちの混乱は、忘れることができない。生理的に気分が悪くなってしまう。
どの国がどうということではなくて、戦争のときって、こういう感じだったのかな と読んでいて、
状況のイメージができた。
ニュースキャスターの安藤さんが「すべての事実はフィクションだと思うんです」と言うのを、最近テレビで見ていた。
フィクションだとしても、人はいろんな像を見ようとする。
竜馬がゆく 二 (文春文庫)
1 年前